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05/株式会社 きっかけデザイン研究所 白井 秀典「デザイナー&クリエイターズネットワーク」ご登壇者の紹介
2025年02月05日
デザイナー&クリエイターズネットワーク登壇者のご紹介です。
今回は株式会社 きっかけデザイン研究所の白井 秀典さんです。
(登壇日:2025年2月5日)

白井 秀典
・ブランドマーケティング
1.魅力に気づく「きっかけ」
私が運営している会社は「⼭梨の個性を魅⼒に変えるブランドマーケティング会社」です。コロナを機に⼭梨でもマーケティングやブランディングといった⾔葉が聞かれるようになったため、⼀昨年からこの⾔葉を使うようになりました。「きっかけデザイン研究所」という会社なので、きっかけをデザインすることを⼿がけています。
私⾃⾝は⼭梨県都留市出⾝です。現在は廃校となった桂⾼校の出⾝で、ラグビーが強く、唯⼀「花園」に出場した年の卒業⽣です。私はラグビーを全くやっていませんでしたが、⼭梨の⽅には「あの時代の世代なんだな」と伝わるため、必ず⾃⼰紹介でお話しさせてもらっています。
10年前に家族のトラブルで⼭梨に帰ってきました。それまで広告会社でセブンイレブンやイトーヨーカドーの販売促進のお手伝いをする会社員として働いていましたが、⼭梨にはその仕事がなかったため、そこから新たなスタートとなりました。

⼭梨に帰ってきてからの私の会社は、「⼭梨を生涯、自慢できる場所に」をビジョンに掲げ、『時代と共に⼭梨に埋もれてしまった魅⼒や価値を発掘して、クリエイティブの⼒で社会に届ける「きっかけ」を作る』ことをミッションとしています。
具体的には、クライアント企業の本来の価値を発掘し、クリエイティブの⼒でその魅⼒を最⼤化し、社会との接点を作るマーケティング会社です。
私がこの会社を⽴ち上げたのは、⼭梨に帰ってきた時に⾃分の仕事がなかったことと、⾃分が働きたいと思う会社が思いつかなかったことがきっかけです。広告会社でキャリアを培いましたが、⼭梨に広告会社があるかというと、数社しか思いつきませんでした。
しかし、実際に⼭梨で活動してみると、魅⼒的な会社がたくさんあることに気づきました。ただ、東京に住んでいた私には全く伝わってきませんでした。
ある社⻑が、「そういう会社もないし、みんな⾃⼰流で伝えている。やり⽅も分からないし、届かないのが課題だ。君がそういう仕事をやっているなら、⼭梨に市場はないがブルーオーシャンだと考えて挑戦してみたらどうか」と話してくださり、⼀念発起してこの会社を⽴ち上げました。
2.知る「きっかけ」作り
⼀社でも多くの会社の個性や「らしさ」を⾔語化し、可視化し、伝達するところまで⼀貫して⽀援し、⼭梨県へ移住を考えている⽅や県外の⽅にも魅⼒を伝えたいと思っています。
具体的にどのような仕事をしているかというと、企業が⾃分の魅⼒に気づきにくいという課題に対し、第三者⽬線で魅⼒を発掘し、何も知らない⽅にも分かる⾔葉で⾔語化します。
そして、その個性通りに視覚化するクリエイティブ(写真やその他のコミュニケーションツール)のお⼿伝いをしています。
作って終わりではなく、その後どう届けるかまで⼀貫して⽀援しています。

特に魅⼒を発掘し、⾔語化するところが強みですが、可視化されたクリエイティブが全てではありません。
それぞれの企業の本当の価値を発掘し、⾔語化したものを様々なツールに落とし込んでいます。

現在は⼭梨のお⼟産にも力を⼊れています!
信⽞餅以外に何があるかと聞かれると難しいのが現状です。
旅⾏に⾏った際に思い出を作るためにお⼟産は⽋かせないものだと思いますが、⼭梨のストーリーや⽂脈がちゃんとあるお⼟産はなかなかありません。
そんなことを細々とやっています。
3.声で「きっかけ」届けてます!


1年ほど前からラジオ番組をやらせていただいているのですが、私は山梨が大好きなのですが、全国的な評価を見ると、日本のシンボル富士山があり、武田信玄が君臨してた歴史、東京の隣りにも関わらず、印象が薄い県だなと感じています。
番組では、毎回、私たちの知らなかった山梨の魅力をテーマに合わせた先生から学び、噛み砕いてお伝えしています。
山梨の過去の栄光をはじめ、文化や歴史を誰かが継承していかないと、なかったことになってしまうという危機感と、難しい話を、カジュアルに伝えることで、山梨のルーツに興味を持ってもらい、「山梨らしさ」を発掘してゆく番組を目指しています。