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10/合同会社 CLICK 篠 鉄平「デザイナー&クリエイターズネットワーク」登壇者の紹介
2025年06月19日
デザイナー&クリエイターズネットワーク登壇者のご紹介です。
今回は合同会社 CLICK の篠 鉄平さんです。
(登壇日:2025年6月19日)

篠 鉄平
合同会社 CLICK
・グラフィックデザイナー
・クリエイティブギルドメンバー
・のらデザイナー
1.ギルドの仲間と一緒に
皆様、初めまして。北杜市小淵沢町に住むデザイナーの篠と申します。
僕は2010年に神奈川県から山梨に移住し、15年ほどになります。移住当初は農業をしていましたが、2013年からデザイナーとして活動するようになりました。
現在は、「合同会社CLICK」という法人を立ち上げ、「クリエイティブギルド」として仲間と共にフリーランスでデザインの仕事をしています。また、ライフワークとして、『ほくとこ』というフリーペーパーの制作も行っています。

主な仕事はグラフィックデザインで、ロゴやPR冊子、書籍などの制作を、八ヶ岳エリア(山梨県・⻑野県)を中心に行っています。また、ウェブサイトのディレクションやデザイン、動画のディレクションなども手掛けています。

「クリエイティブギルド」は、昨年立ち上げたフリーランス同士による協業チームです。11名のメンバーが在籍し、フォトグラファー、イラストレーター、ライターやフロントエンジニアなど職種は多岐にわたります。山梨県、⻑野県、東京都、静岡県など様々な場所に住むメンバーが、リモートで連携しながら、仕事の幅を広げたり、情報共有を行ったりしています。
2.こどもたちと盛り上げる地域づくり

ライフワークとして取り組んでいる活動に、「水の山こども情報局」があります。この活動は約8年前から続けており、北杜市の小中高生と一緒にメディアについて学ぶ活動で、近年はフリーペーパー『ほくとこ』を毎年発行しています。今年の1月にはVOL.5が完成し、「農」をテーマに取材を進めました。過去には「山」や「芸術」などもテーマにしています。

この活動の特徴は、プロのクリエーターが子どもたちにライティング、カメラ、イラストの描き方などを教え、子どもたちが自分たちで取材し、イラスト、写真、文章を制作することにあります。取材先も地域の様々な方にご協力いただき、取材後には大人のスタッフと共に子どもたちが構成を考えています。
「水の山子ども情報局」では、『ほくとこ』制作以外にも、リゾナーレさんとコラボして「花の回廊」をデザインしたり、清里のフォトミュージアムさんと写真のワークショップを開催したり、ラジオ番組を制作するなど、多岐にわたる活動を行っています。

続いては、「こぶちさわすずらん祭り」についてご紹介します。
このお祭りは、商店街で行われる小さなイベントで、私は2023年頃から関わり始めました。コロナ禍の影響で存続の危機に瀕していましたが、お祭りは地域にとって大切な文化だと感じ、メンバーと共に協力者を募って盛り上げに尽力してきました。
現在はデザインを含め、運営に関わる様々な業務を担当しています。最近は北杜市の高校生が運営に関わってくれるようになり、多くの方の協力のもと、昨年はボランティアや出演者を含め約200人が参加しました。今年も多くの地元の高校生が関わり、8月10日に開催する予定です。

次に紹介する「小淵沢やうやう市」は、すずらん祭りのスピンオフ企画です。
すずらん祭りは年に一度の大きなイベントですが、地域との交流機会を増やすため、より小規模で楽しめるマーケットを「小淵沢やうやう市」として開催しています。
4月に第1回を開催し、約30店舗の出店がありとても賑わいました。第2回は6月22日に開催予定で、さらに出店者も増え、フリーマーケットを含め約40店舗が出店予定です。
3.地域を耕すということ
これらの活動を行う上で、私は「やりたいこと」「やれること」「やるべきこと」の3つが重なる部分を意識するようにしています。幼少期から絵を描くことが好きで、美術大学に通っていたこともあり、絵を描いて伝える力が身についていました。この能力を人の役に立てたいと思ったとき、今の仕事にやりがいを感じました。
しかし、自分が「やれること」だけではモチベーションが続かず、自分の「やりたいこと」が何かを悩みました。そんな中で、まだ誰もやっていないことに取り組むことに自分はワクワクすることに気づきました。その気づきがあり、私は北杜市でデザイナーとして活動することを選んだのだと思います。
この考え方は、「クリエイティブギルド」や「水の山こども情報局」の活動にも通じています。
「クリエイティブギルド」は、自分一人では解決できない企業の課題を解決するため、またクリエーターが活躍できる場所を作るために立ち上げました。
「水の山こども情報局」での活動は、技術共有を通じて子どもの教育に貢献し、地域の人口減少や少子化問題に貢献したいという思いが背景にあります。
最後にお伝えしたいのは、それぞれの活動は一見すると別のものに見えるかもしれませんが、共通しているのは「自分の住む街の環境を良くしたい」という思いです。
私のイメージでは、これらの活動は「種まき」より手前の「土づくり」にあたります。人々が新たにお店や事業を始めるための土壌を耕し、目に見えないつながりを育てていくような感覚で日々取り組んでいます。