山梨銘醸
山梨県北杜市白州町
山梨県北杜市と長野県にまたがる南アルプス連峰の主峰、甲斐駒ヶ岳。100万年以上もの歳月をかけて持ち上げられて生まれた花崗岩からなる山が育んだ、適度にミネラルを含んだ清らかな伏流水こそ、「七賢」の酒を支える白州の水です。1750年に甲州街道台ヶ原の地で創業した「七賢」蔵元、山梨銘醸は、現代の酒米においても水源を同じくする北杜市産の酒造好適米を中心に使用し、酒質にふさわしい味を追求しています。
できたての酒の香りと鮮度を逃さず瓶詰めされた搾りたての状態であることを徹底する一方で、2014年から確立しているのが瓶内二次発酵製法です。10年以上に渡って低温熟成させた大吟醸古酒を貴醸酒とする「EXPRESSIONシリーズ」は、ヴィンテージシャンパンを想い起こさせる革新的なスパークリング酒として、古酒の価値を最大限化させてきました。


「EXPRESSIONシリーズ」の中でも2022年と25年に発売された2種類には、フランスのバルビゾン派画家であるジャン=フランソワ・ミレーの名画がパッケージに使われています。2006年に醸造した古酒を仕込み水の一部に使用した「EXPRESSION 2006」のボトルには、《種をまく人》(1850年)、そして2012年ヴィンテージの「EXPRESSION 2012」には《落穂拾い、夏》(1853年)。どちらも、山梨県立美術館が所蔵する貴重な絵画作品です。美術館が2020年度から着手した超高精細画像の撮影事業によって作品の細部まで正確に伝わる形となり、実現したコラボレーションでもあります。
雄大な自然に磨かれた水、米、米麹から日本酒をつくってきた「七賢」と、19世紀にミレーが描いた自然とともに生きる人々の姿。その両者が時代と場所を超えて共鳴し、自然の恩恵をありがたく享受することの豊かさを示唆しているかのようです。
DATA
製品名
「七賢 EXPRESSIONシリーズ」
事業者
山梨銘醸
所在地
山梨県北杜市白州町
デザイン
SunAd
ウェブサイト

CONTACT
電話 055-223-1796 (平日 9:00~17:00)
選考委員のコメント
JUDGES’ COMMENTS
日本酒の飲まれ⽅は、時間をかけて変化してきた。フレッシュさを価値としてきた流れの中で、熟成によって⽣まれる時間の表情を受け止める文化も、静かに育まれてきた。瓶内⼆次発酵によって⽣まれる発泡をもつ「EXPRESSION シリーズ」は、その延⻑線上に立ち、日本酒の可能性を世界へと開いている。山梨県の資産であるミレーの作品を⽤い、葛⻄薫という巨匠が手がけたパッケージも、この酒の思想を雄弁に物語る。世界の料理と響き合う日本酒として、意義深い仕事である。